延岡駅〜アヅマヤ

2025年7月14日

延岡駅前から幸町の角までを拡大しました。駅前すぐのところに「杉の家」があります。延岡駅名物弁当であった「鮎ずし」の製造元です。旅館では「宮の井旅館」「久の屋旅館」「岩田屋旅館」「みのる食堂旅館」「大黒屋旅館」を数えます。アヅマヤは結構細長かったんですね。映画館の「有楽館」では妄想老人は東宝の若大将シリーズや怪獣映画を楽しみました。

その有楽館のとなりに「安藤墓石店」がありますが、その背後に「安部石材店」というのがあります。私の子どもの頃は「墓石店」というのは決して珍しくなく、小生は「墓石店」で墓石を彫るのを眺めるのが好きでした。石片が飛び散らないように大量の水を使うのですが全く飽きが来なかったなあ。山下通りの「鍛冶屋さん」で真っ赤に焼けた刃物を鍛造するのを眺めるのも好きだったですね。さて字面が悪い「墓石店」は次第に「石材店」と名前を変えていきますが、「安藤墓石店」の隣が「安倍石材店」ということで、丁度このころが時代の移り変わりだったんですね。

駅前の宮交のバスの車庫の近くに高橋書店、白木原書店と貸本屋が一軒あります。今はなかなか見ない「紙屋」である「渕上紙店」という店もあります。「高田万十」の反対側に「桃太郎万十」というのがあったんですね。

さてアヅマヤ〜延岡駅前地区で60年前(1966年)から2025年まで健在のお店は何軒あるのでしょう?ざっとみて「高田万十」「安部石材店」「コハラ薬局」くらいでしょうか・・・



上の方で「渕上紙屋」と書きましたが、紙屋さんは何を売っていたんでしょうね?今となっては頭に紙が浮かんでこないな。そこでChatGTP君にちょっと訪ねてみました。

習字のことをすっかり忘れていました。奉書紙、画仙紙なんて知らないな。随分豪勢な紙なんでしょうね。贈答用の包み紙はまだわかる。

経木(きょうぎ)って知っていますか? 昔の魚屋さんや肉屋さんで刺し身や肉を包んでくれた、ペラペラの木の薄切り(表現するのがこんなに難しいとは!)カンナ屑のような代物です。つんとした香りがして、いかにも衛生的な風情でした。いまでも祭りの出店のたこ焼きなんかで見ることがありますよね。経木という名前があることなど知らなかった。また紙縒(これ「こより」と読むのだそうです)も売っていたのね。

金封と熨斗袋(のしぶくろ)は微妙に違うとのことです。熨斗は目出度いときだけに限定されますので、間違えるとおこられます。

ちり紙の便所につかうものは、落とし紙なんていっていた。馬糞紙というのもありましたね。馬糞紙は固くてトイレにはとても使えませんが・・・。

以上、昔の日本の生活が偲ばれるラインナップの数々でした。