延岡の古い地図を眺めながら
ネットの古書店には古い地図が出品されることがあり、この3年の間いくつか手に入れました。その中に6000分の1の昭和40年頃の延岡市地図があります。この地図は基本的には国土地理院の地図なのでしょうが、なぜか当時の主だった映画館が記載されています。これが面白いのです。
この地図には13館の映画館が記されています。私の小学生のころの記憶にはない映画館も多いです。その中で最も懐かしいのは一番北部にある映画館「桜園東映」です。この映画館は「レーヨン前」(バス停が現在とは違うようです)のやや南、工場病院の斜向いに存在していました。その後に開業した「前田眼科」の周辺になります。私は幼い頃、この映画館に母と行った覚えがあります(これは妄想ではありません)。
さて当時の映画館と地図を詳細に紹介するとしましょう。

川北地区です
この地図の中に映画館をいくつ拾えますか? 山下通りに「名画」、幸町に「有楽映画」、恵比須町に「日活」、祇園町に「東映」を見つけることができました。山下町には映画館が二館あった時代もあるという記述もあります。博労町には「銀映」という映画館がありましたが、これはこの地図のあとの時代なんでしょう。

川中・川南地区です
この地区が最も映画館が多いですが、何館みつけられますか?
北町に「延岡大映」、新町に「中央名画」、南町に「国際東映」、安賀多町に「旭映画」、春日町に「春日館」、そして大瀬町に「電気館映画」の6館です。「旭映画」(その後の旭会館)には最盛期はスクリーンが3つあったという記述もあります。

最後に南延岡地区です
この地区の映画館は2館ですがみつけられますか?
「公楽館映画」と「南東映」です。
緑が丘や土々呂あるいは島浦町(かつての言い方では島野浦島)にも映画館があったという記録がありますが、私にはこれ以上は不詳です。
