旭化成最初の工場

2024年09月16日

最初期から少し時間が経過した写真です。事務所などが完備されたようです。奥の麦畑の真ん中に開通したばかりの日豊線の線路が見えますね。次の工場はベンベルグ工場ですがアンモニア工場の向こう、恒富地区に建設が始まるのは6年後のこと。この間旭化成はもっぱら発電所建設に力を入れます。延岡地区はまだまだ、のどかな佇まいです。中川原など、まだまだ湿地帯(?)なのでしょうね。

次は昭和4年の地図です。6年経過していますが、この時期にはまだベンベルグ工場はできていません。変化している箇所を挙げていきましょう。

  1. 引込線の登場
  2. 硫安倉庫が新設:硫安の製造が増えてきました
  3. 酸素工場が移転しました
  4. 鉱石倉庫:硫化鉄鉱(硫黄)などの鉱石が必要となりました(硫酸製造に)
  5. 硝酸工場が新設(これが後の「火薬工場」に繋がります)
  6. そして、なんといっても嬉しいのは「供給所」と「浴場」の登場です:職員の福利厚生の開始


最後に昭和28年の薬品工場の地図です。もう一大コンビナートです。