縄文海進と国土地理院地図

2026年8月2日

延岡・縄文海進マップ ― 足もとの、六千年前
縄文海進 ・ 延岡

足もとの、六千年前
あなたの家は、海だったか

いまから約六千年前、海は今より高い場所にありました。 地図を動かし、拡大し、あなたの住む場所を探してみてください。

標高 10m 以下縄文海進のころ、海だった可能性のある低地
10 ― 30m波打ちぎわに近い、なだらかな土地
30 ― 50m海を見おろす、ひとつ高い土地
50m 以上ずっと陸であり続けた高台

ドラッグで移動、ホイールやピンチで拡大 ― あなたの住所のあたりまで近づいてみてください。

海が、いまより高かったころ

縄文時代の中ごろ、地球は今より暖かく、海面は数メートル高い位置にありました。 これを縄文海進と呼びます。 このとき、川ぞいの低い土地の多くは、入り江や干潟として海の下にありました。

上の地図で青く沈んでいる場所が、 その海だったかもしれない土地です。 延岡の平野が、いまとはまるでちがう海辺の風景だったことが見えてきます。

よみかたのヒント 青は標高10m以下、そこから淡い緑・緑・深い緑へと、土地は一段ずつ高くなります。 自分の家が青の中にあるか、外にあるか。まずはそこから見てみてください。

自分の足もとを、たしかめる

地名は変わっても、土地の高さはそう簡単には変わりません。 今あなたが立っている場所が、六千年前どんな高さにあったのか。 地図を拡大し、見なれた道や川をたどっていくと、 そのころの海岸線が、思いがけず身近に見えてくるはずです。

そして、これからのこと

同じ高さが、これからも問われます

青く示した標高10m以下の低地は、 縄文海進のむかしだけの話ではありません。 将来おこるとされる南海トラフ地震の津波でも、 まさにこの高さの土地が、まっさきに問題になります。

六千年前に海だった場所を知ることは、 これから海になりうる場所を知ることでもあります。 過去をたどる地図は、そのまま未来にそなえる地図になるのです。

この地図は、地理院タイル(国土地理院)を加工して作成しています。

標高に応じた配色(段彩)は、地理院地図の「自分で作る色別標高図」機能を用いて筆者が設定したものです。 本図は縄文海進および津波を想像・想定して筆者が加工した図であり、 実際の当時の地形や、特定の災害の被害範囲を正確に示すものではありません。 防災の判断は、必ず自治体の公式ハザードマップをご確認ください。